マンガ
ベンヤミン的に素晴らしい。海獣の子供 (3) (IKKI COMIX)作者: 五十嵐大介出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/07/30メディア: コミック購入: 5人 クリック: 272回この商品を含むブログ (104件) を見る
いやはや、今回も過剰な描き込みの量でしたねぇ。あまりにも豊穣なものを含んでいるので、学校の掃除について個人的な回想を書きますと、僕自身は、掃除が好きなタイプの人間だったので、覚えている限り、サボったことはないです。中学時代は僕はいつも3人で…
完結しました。まぁ、家族をテーマにした表現としては、新しいとか、画期的だとか、そういうものでもなかったですね。マンガ自体のナンセンスさにおいて、突出している部分があるとはいえ、「家族なんて虚構だ」みたいなことは、今まで散々言われてきたこと…
人間に対する信頼を一瞬取り戻しかけさせるほど強烈なマンガ。僕のようなニヒリストは同時にロマンティストでもあることを再確認しました。末次由紀さんに関しては『ちはやふる』も話題になっているようですね。僕も読みましたが、僕は『ハルコイ』の方が衝…
峯田さんの帯評にインスパイアされて、少し書きたいと思います。峯田さんは「このマンガは子供の視点から描かれたマンガで・・・」ということを書かれていますが、僕も『おやすみプンプン(以下プンプン)』については、パースペクティヴに対する注意が必要だ、…
様々なことが語れそうで、まったく語れないマンガ。多くの内容が含まれていそうで、もしかするとそうでもないかもしれないマンガ。このマンガはよく分かりません。おそらくカネコアツシは、マジックワードを使うのが上手なんだと思います。「こんなに大風呂…
このマンガの新刊を読むたびに、アフターヌーンの定期購読者は勝ち組やな、と思います。中学1年生のとき、もうかれこれ10年以上前になりますが、K君というアフターヌーンを定期購読していた友達がいまして、「変わった奴やなぁ」という印象を抱きながらつる…
ますます小規模ぶりに拍車がかかっているような気がします。福満さんの創作ノートを覗き見ているようで、ファンにはたまらない作品かと。ストーリーマンガのように、きちんと構成されているわけではなく、『僕の小規模な失敗』で見られたような、読者泣かせ…
25の男が言うべきではないでしょうが、「胸キュン」です。少女少年学級団 1 (マーガレットコミックス)作者: 藤村真理出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/04/25メディア: コミック購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (30件) を見る
相変わらず、菅田君は笑わせてくれます。いや、全ての登場人物が笑わせてくれます。ハチワンダイバー 7 (ヤングジャンプコミックス)作者: 柴田ヨクサル出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/05/02メディア: コミック購入: 6人 クリック: 87回この商品を含む…
えー、すみませんでした。単行本で読み直しました。面白いです。「ピーコックで昼食を」には笑いました*1。太陽族(あるいはその少し後)の時代設定なので、金持ちのボンボンが海で女の子をナンパして、という日活映画的イメージが強いのですが、小玉さんは…
まぁフライングなんですが、連載を読んだ限りでは、あまり惹かれるところがありませんでした。確か60Sの九州を舞台にしていたと思うのですが、その舞台設定にする必要はあるかしら、というのがこれまでの感想です。
山川さんはトーマス・マン的なところがありますね。「芸術家VS市民」という対立を芸術家の観点から描く作品が多いように感じます。「ほら穴」という作品のタッチは素晴らしい。どう表現すればいいのか分かりませんが、どこかに連れて行くようなところがあり…
押切蓮介の『ミスミソウ』を読みました。Amazonレビューが良かった、という安易な理由で購入したのですが、正直、特筆すべきものはほとんどないように思いました。過疎化の進んだ村(あるいはニュータウン)と狂気を結びつけるような作品は数多く見られます…
僕はどのマンガが受賞しようと構わないのですが、ノミネートされており、かつ既読の作品について少し書きたいと思います。ちなみに僕が読んでいる(あるいは読んでいた)のは、『海街diary』、『海獣の子供』、『ハチワンダイバー』、『NANA』、『レッド』、…
歳を喰ってくると、自分の許容範囲がどんどん狭まってくるのが分かります。人に関しては寛容になってきていると思うのですが、趣味的なものに関しては、どんどん不寛容になってきているようです。今回は漫画に関して思うところを少し書きたいと思います。 絵…
蓮實重彦さんが、インタビューの中で、「反復する顔、しない顔」というようなことをおっしゃっていて、映画の中には覚えておかなければならない顔とそうでない顔があるらしいんですね。詳しくはflowerwild.net - 蓮實重彦インタビュー──リアルタイム批評の…
早速買ってきて読みました。相変わらず、才気爆発という感じで、実に素晴らしいです。僕は小玉さんの作品に、岡崎京子的な匂いを感じるんです。現実を突き詰めて描くこともできるし、純粋なメルヘンに飛ぶこともできる。その中間だって描ける。いずれにせよ…
話題になっているらしいので買ってきて、読みました。読んでいるうちにツボにはまってきて、何度も爆笑してしまいました。勇気のある方は、電車の中でお読み下さい。聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)作者: 中村光出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/01/23…
岩本ナオさんの作品、『Yesterday, Yes a day』(以下『イエス』)と『町でうわさの天狗の子』(以下『天狗』)を読みました。『スケルトンインザクローゼット』(以下『スケルトン』)は一度読んですぐに「すごい!」と思ったのですが、『スケルトン』と比…
『鈴木先生』は、相変わらずすごいです。中でもこの4巻は、一番テンションの高い巻になっているのではないでしょうか。僕はやはり、鈴木先生が生徒を指導する場面が一番好きです。まぁでも、生理的嫌悪感を持つ人たちもいるでしょうね。かなりデリケートな話…
今更ながら、世の中にはすごいマンガを描く人がいるもんですねぇ。こういった少女マンガと比べると、関係性を取り扱った少年・青年マンガの、何と閉鎖的で貧困なことか。恋愛を取り扱った少年・青年マンガとなると、ほとんどがハーレム幻想の具現化ですから…
今学期の授業が終了し、ひと段落したので、帰りに少女マンガを二冊ほど買ってきました。以前から気になっていた小玉ユキさんの作品、『光の海』と『羽衣ミシン』です・・・実に、素晴らしい。義務から解放されて少女マンガの世界に没頭できる、というのは幸…
小学生編が終わり、中学生編に入ったところまで。ディテールを見れば、いいところもたくさんありますけど、基本的には、普通の小学生の話だったと思います。小学校時代って、あんな感じやったなぁ、と懐かしむ感じですね。関係ないけど、伊坂幸太郎は、マン…
雨宿りのシーンを丹念に描いていたのが、非常に素晴らしいと思いました。「雨宿り」はトゥルーラブストーリー時代からの伝統的なシチュエーションですからね。とても大切です。ただ、怒涛の展開過ぎて、なかなか気持ちを言わない(or言えない)もどかしさを…
Amazonから届いたので、読みました。成長著しい西浦ナインと、一向にうだつの上がる気配のない自分との対比!おおきく振りかぶって(9) (アフタヌーンKC)作者: ひぐちアサ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/12/21メディア: コミック購入: 6人 クリック: 47…
キミキス pure rougeですが、今回は週末の話でした。なので、二見・栗生といった面子は登場せず、摩央姉ちゃんと真田光一がメインでしたね。結構、見所のある回だったような気がします。 とはいえ、とりわけ書くことがあるわけじゃないんですけどね。今回は…
「これぞ、和製恐怖の真骨頂」と帯には書かれていますが、ただ恐怖を感させるだけでなく、人間のさまざまな側面について、なかなか考えさせる内容になっております。もし、豊志賀の亡霊を具現化させているものが、彼女の怨念であるとすれば、「罪を犯した人…
男子にも大人気の『君に届け』ですが、実は僕(男子というよりはもはや男性)も読んでます。『君に届け』は、もちろん、お話の核となるキャラクター達も素晴らしいのですが、僕は特に、北幌高校周辺の「地元的」人間関係に強く憧れます。羨ましいですよねぇ…
アニメ版とは違い、絶賛されているコミックス版を読みました。正直、キツかった。一巻を読んでいる段階で、笑ってしまいました。まぁ、僕自身の年齢的なこともあるんでしょうが、こういうものに魅力を見出す時期は、もう過ぎ去っていました。ベタベタのAVが…