2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

スクールデイズの癒し

ニコニコ動画で問題の12話を観たのだが、「なるほどねぇ」と思った。女の子に対する幻想を排し、新たな幻想を付加した、という意味で画期的なものだと思う。新たな幻想、というのは「モテは不幸になる」というもので、伊藤誠が殺されることで、視聴者たちは…

「非モテ」のループ構造

「理系のための恋愛論」や「モテ非モテドットコム」のコラムを読んでいると、ムカムカして、パソコンモニタを叩き割りたくなる私は、間違いなく「非モテ」なのだが、私自身、「モテ非モテ」は、好意の表現を含めた、諸々の事柄を「めんどくさい」と思うか思…

ウルリヒ・フュレボルン「個人と「精神的世界」−カフカの長編小説をめぐって」、クロード・ダヴィッド編、円子修平、須永恒雄、田ノ岡弘子、岡部仁訳『カフカ=コロキウム』所収

<比喩の生/現実の生> カフカは自分の想念に浮かぶ詩的形象世界を表すのに、言語はあまりに不十分であると考えていた。<寓話> 寓話=実践的な意図を持つたとえ話*1。<カフカの寓話> 心理学的なパースペクティヴィズム(遠近法主義?)を用いて描写され…

僕と私

「僕」という主語を使う女性アーティストの方が、数多く、いらっしゃるんですが、僕自身は、あまり好きになれないですね。「僕」と書くことで、私自身と歌詞の登場人物との距離を取れるとか、語感が良いとか、様々な理由があるんでしょうけど、「私」、ある…

ふと思ったのだが、濃密な生を送ることと、欲望のままに生きることは、違うのではないか。

おせっかいなひとこと

ドラえもんは虚構の世界にしか存在しない。

山本直樹『レッド(1)』

とうとう山本直樹の『レッド』を読みました。誠実な作品だと思います。現代的な視線から、当時の状況を揶揄的に描く、ということもなく、だからといって、学生運動を前面的に肯定することもない。もちろん、僕の世代からすれば、「革命を志向する」こと自体…

野球マンガで好感のもてるキャラ

http://news.goo.ne.jp/article/gooranking/business/it/20070922-grnk.htmlによると、『おおきく振りかぶって』においては、22位の三橋廉がトップらしい。『おお振り』で一番の好青年は花井キャプテンだと思うのだが・・・。

『ひぐらしのなく頃に解』放送休止

昨日、録画しておいた『ひぐらし』を観ようとして、テープを再生すると、「都合により放送内容を変更してお送りいたします」という旨のテロップが・・・また「メディア悪玉説」か、という感じですね(溜息)。まぁ、例の事件*1を受けてのことなのでしょうけど、…

賈樟柯監督の新作『刺青時代』について

大紀元時報の記事(http://jp.epochtimes.com/jp/2007/08/html/d26901.html)によると、賈樟柯監督の新作が中国当局がOKを出さないことによって、クランク・インできずにいるようですね。文革期の若者に関する話なので、『プラットホーム』のような壮大な作…

山本直樹『Blue』

山本直樹の『Blue』を遅ればせながら読む。エッチくさく、馬鹿くさい作品であった。人が何をしようが、何を考えようが、時間は淡々と過ぎ去ってゆく。そんな感じですね。個人的なことですが、山本直樹のマンガを読むときは、いつも出てくる女の子の髪の長さ…

thurston mooreの新作、trees outside the academyとカート・コバーンのこと

Sonic Youth(以下、SY)のサーストン・ムーアの新作ソロアルバムがAmazonから届いた。歌詞カードには、ルー・リードやパティ・スミスのレコードを抱えた若かりし頃のサーストンの写真が収まっている。同時に、署名付きの投稿記事の写真なども収録されている…

夢を見た*1

イズ〇ヤから出てきて、外を歩いていると、菊池亜希子さんが立っていた。僕は、「菊池亜希子さんですよね」と声を掛け、「ファンなんです」と伝えた。そして、握手をしてもらった。冷たい手だった。「私にも男子ファンがいるのか」的な顔をするので、「6年く…

池田浩士・好村富士彦・小岸昭・野村修・三原弟平『カフカの解読−徹底討議「カフカ」シンポジウム」(1)

指導教官から又借りしていた研究書を読み始めた。この本は、1982年に出版されたもので、各研究者が報告し、その内容に関して全員で討議し合うという硬派なものになっている。以下メモ書き。私自身による補足説明や主観的解釈は色を変えて記述する。<小岸昭−…

浅野いにお

今日は浅野いにおのマンガを読み直していた。僕はその存在をクイック・ジャパンの記事によって知ったのだが、それが浅野いにおのデビュー作である『素晴らしい世界(1)』が出版された直後と記憶しているから、2003年のことらしい。四年前、僕はクイック・ジ…