浅野いにお『おやすみプンプン』(2)

小学生編が終わり、中学生編に入ったところまで。ディテールを見れば、いいところもたくさんありますけど、基本的には、普通の小学生の話だったと思います。小学校時代って、あんな感じやったなぁ、と懐かしむ感じですね。関係ないけど、伊坂幸太郎は、マンガの帯に評を書くのをいい加減やめてくれないですかね。「前衛でありつつ王道を走り抜ける」って書いてますけど、今の時代、「前衛」とか「実験」とか、そういう言葉を使われると恥ずかしいだけですから。「純文学」という言葉を使うのが恥ずかしいのと同じ意味でね。音速ラインの藤井敬之も「現実離れしているのに現実より生々しいのはなぜなんだろう?」とか書いてますけど、寓話やメルヘンを知らんのか、という感が否めません。読まなければならないとしたら、同業者(=漫画家)の帯評を読みたいですね。