2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

小玉ユキ『坂道のアポロン』(1)

まぁフライングなんですが、連載を読んだ限りでは、あまり惹かれるところがありませんでした。確か60Sの九州を舞台にしていたと思うのですが、その舞台設定にする必要はあるかしら、というのがこれまでの感想です。

山川直人『地球の生活』

山川さんはトーマス・マン的なところがありますね。「芸術家VS市民」という対立を芸術家の観点から描く作品が多いように感じます。「ほら穴」という作品のタッチは素晴らしい。どう表現すればいいのか分かりませんが、どこかに連れて行くようなところがあり…

押切蓮介『ミスミソウ』

押切蓮介の『ミスミソウ』を読みました。Amazonレビューが良かった、という安易な理由で購入したのですが、正直、特筆すべきものはほとんどないように思いました。過疎化の進んだ村(あるいはニュータウン)と狂気を結びつけるような作品は数多く見られます…

理由なき残酷性−ニコライ・スタヴローギン

年齢を重ねるにつれて、いわゆる正義のヒーローみたいなものには、ほとんど心が惹かれることがなくなってきました。発言を聞いていても「そんなことわかってるよ」と思ってしまうんですね。しかしながら、アンチヒーローは好きで、最近では夜〇月やルルー〇…

ドストエフスキーパラレル

コンスタンチン・モチューリスキーの『評伝ドストエフスキー』を読んでいたら、興味深い部分があった。ドストエフスキーが『虐げられ辱められた人々』を雑誌に掲載した後の批評家達の反応の箇所。 ドブロリューボフ自身、この作品を「美的批評の対象にもなり…

フッ

春菜さん・・・お茶目だな。