『キミキス』(1)、(2)

アニメ版とは違い、絶賛されているコミックス版を読みました。正直、キツかった。一巻を読んでいる段階で、笑ってしまいました。まぁ、僕自身の年齢的なこともあるんでしょうが、こういうものに魅力を見出す時期は、もう過ぎ去っていました。ベタベタのAVがギャグになるのと同じで、このコミックス版もギャグとしてしか読めなかったです。残念ですねぇ。
コミックス版では、『トゥルーラブストーリー』(以下TLS)から大事にしてきたもの−ノスタルジーに由来する切なさ−がほとんど捨象されているような気がします。エロの方にひきつけすぎているというか。そういうのなら、同人誌でもっとすごいのが読めますよ。わざわざコミックス版で、エロをする必要はなかったのではないか、と思ってしまいますねぇ。
今日は、半年振りくらいに『TLS2』の沢田璃未(一学期)をプレイしていたのですが、本当に良くできているなぁと感心していたんです。帰り道で沢田さんを誘うときに、一連のやり取りの後、少し沈黙して、沢田さんが(プレイヤーが誘ったことに対して)「ありがとう」と言うのですが、この流れであるとか、間というものがホンマにすごいなと。的確やなと。胸キュンやなと。
そういった理由から、『TLS』(あるいは『キミキス』)スタッフによる、『TLS』(同前)ファンのためのコミックスを作って欲しかったです。『TLS』からのファンは、コミックス版『キミキス』をどう読んだのでしょうか。おそらく僕と同じように、「やれやれ」と思いながら読んだのではないでしょうか。いずれにせよ、期待外れでした。おそらくは、僕の期待が的外れだったのですが。
(追記)
え〜、あれから何度となく読み返したりしてます。おそらく祇条さんのものも買うでしょう。そんな奴なんです。

キミキス 1―various heroines (ジェッツコミックス)

キミキス 1―various heroines (ジェッツコミックス)

キミキス 2―various heroines (ジェッツコミックス)

キミキス 2―various heroines (ジェッツコミックス)