2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

山村浩二「田舎医者」

いやはや、素晴らしい本を手に入れました。アート・アニメーション監督、山村浩二さんの「田舎医者」です。これは、監督が撮ったアニメーション、フランツ・カフカ原作「田舎医者」の絵本版です。僕はまだ、アニメーションのほうはチェックできていないので…

田邊剛『累』(弐)

「これぞ、和製恐怖の真骨頂」と帯には書かれていますが、ただ恐怖を感させるだけでなく、人間のさまざまな側面について、なかなか考えさせる内容になっております。もし、豊志賀の亡霊を具現化させているものが、彼女の怨念であるとすれば、「罪を犯した人…

椎名軽穂『君に届け』(5)

男子にも大人気の『君に届け』ですが、実は僕(男子というよりはもはや男性)も読んでます。『君に届け』は、もちろん、お話の核となるキャラクター達も素晴らしいのですが、僕は特に、北幌高校周辺の「地元的」人間関係に強く憧れます。羨ましいですよねぇ…

キミキス pure rouge(#08 close to you)

多くのキャラクターが出てきて、楽しい回でしたねぇ。前に、このテレビアニメ版キミキスについて書いたときには、「嫉妬渦巻くドロドロの世界への移行は嫌だ」みたいなことを書いたような気がしますが、ここまで来たらもう、めちゃくちゃにしてもらっても構…

もろもろの変更について

ほとんど意味はないと思うのですが、自身の匿名性を確保することが難しく思われるようになってきたので、タイトル及びプロフィールを少し変更しました。狭い世界で生活しているものですから、ご了承ください。これまでどおり、自分が作ったハンドアウトなど…

二見さん・・・

家族が外出しているのをいいことに、二見さんのナカヨシルートで多幸感に浸っていたので、課題が終わらん。「課題→キミキス→課題→キミキス」という具合にやるつもりが、「キミキス→キミキス→キミキス・・・→家族の帰宅により急いで片付け→課題」という具合にな…

若手女優ランク

http://ranking.goo.ne.jp/ranking/022id/perform_actress/が、演技力があると思う若手女優に関して、1位から30位までランキングをとっています。まあ、30位まで取ることにはほとんど意味はありません。演技力がないと思う若手女優ランキングをとっても、重…

キミキス pure rouge(#07)

結局、『キミキス』の世界を群像劇の形でもって描くのは、難しいのかもしれません。基本的に、ゲーム版『キミキス』は、男1人と女の子1人(ないしは数人)の閉鎖的な世界なので、男としては感情移入するのが簡単ですが、アニメ版ではそうはいかないようです…

ちりとてちん

昔のように皆が皆観ているわけではない連続テレビ小説ですが、僕は結構観てます。『芋たこなんきん』などは本当に素晴らしかったですねぇ。前シーズンの『どんと晴れ』もそこそこ面白かったし、欠かさずに観ていけば、楽しめるものを作っていると思います。 …

補足

え〜、「ベンヤミン カフカ」あるいは「カフカ ドン・キホーテ」のような条件検索で、このブログにアクセスしてきてくださる方に、少し伝達しておきたいことがあります。ベンヤミンのカフカ論は、非常に難解で、一義的に解釈できるようなものではありません…

医龍2

いや〜、相変わらず面白かったですねぇ。戦隊モノ的な面白味があります。「今回はこいつの番か〜」みたいな、期待感を煽られますねぇ。斎藤美奈子さんの『紅一点論』を読みながら観ると、面白いかも知れません。

人間/動物

まぁ、カフカのテキストに関して言うと、擬人化が多いとか、沼沢的世界の動物が蠢いているとか、いわれるわけですが、この「人間/動物」という境界の問題、あるいは「人間的/動物的」という境界の問題に突き当たると、思考がショートしてしまいますねぇ。…

すみません・・・前言撤回します。

アニメ版『キミキス』について少し語らせてください。第6話のラストシーン*1をご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。僕は、どんだけ悲しくて切ない思いをさせんねん、とそう思いながら、何度も繰り返し観てしまいました。僕はああいう「自分の気持ちを押…

沢田璃未の変身

ここんとこ、『トゥルーラブストーリー』(以下『TLS』)と『キミキス』に関するエントリーしかしてないですね。もしかすると、うんざりされている方もいらっしゃるかもしれませんが、このエントリーをもって、しばらくは封印しようと考えておりますので、今…

得楽園−『キミキス』(1)、(2)

ファミ通文庫の『キミキス』(1)、(2)を読みました。パラダイスですねぇ。相原の鈍感かつデリカシーのない態度で、摩央姉ちゃんをがっかりさせる場面は、胸がぎゅーっと締め付けられる思いがしますが、やっぱり恋愛のことだけ−あるいはヒロインのことだけ…

・・・兄やん

http://journal.mycom.co.jp/news/2007/11/09/001/index.html ・・・竹内兄やんがこんなことをしたらアカンと思うねん。

『働きマン』そして『相棒』

今回は菅原さんの話でした。面白かったですねぇ。おそらく自分の中の違和感が少しずつ無くなってきたんだと思います。はじめは原作とドラマを比較しながら観ておりましたが、今はドラマだけを楽しんでいる感じです。演者の方々も、かなりナチュラルな感じに…

東方神起とか香取部長とかJ‐POPの歌詞とか

うちの母が東方神起の大ファンで、毎晩DVDを観ているのだが、「も〜東方神起とか聞いてもうたら、ジャニーズとか聞く気せんやろ?」と聞くと、「うん」と言っていた。まぁ、彼らは顔だけじゃなく、歌も上手いッスからねぇ。ジャニーズで彼らに匹敵する歌唱力…

天才とは・・・

前回は天才少女について少し語ったので、今回は少し狭い分野−学問−の天才について言及させていただきます。僕が天才として真っ先に思い浮かべるのは、ノーム・チョムスキーという学者ですね。僕は言語学については門外漢なので、詳しくは説明できないのです…

天才少女のこと

アニメを観ていて思うことですけど、今のアニメキャラは10年くらい前に流行っていた不思議ちゃんを細分化したものなんじゃないですかね。どのキャラクターも浮世離れしてますよね。女の子のキャラクターに限ったことですけども。男の方はだいたいそういった…

ボーン・アイデンティティー

ジェイソン・ボーンは現代的なヒーローですね。ジェームズ・ボンドのすごさはテクノロジーのすごさなんで、過去のヒーローという感じがしますが、ボーンともなると身体能力のすごさなんで、現代的というわけです。他にもボンドと比較すると面白い部分がたく…

このエントリーのキモさに注意!トゥルーラブストーリーについて・・・少し語らせてください

姉がメッセンジャーで彼氏と楽しそうに話しているリビングルームで、ヘッドフォンを着け、『CLANNAD』と『キミキス』をガン観していた、僕です。とはいっても、ギャルゲー好きを自認できるほど、ギャルゲー体験が豊富なわけではありません。Key作品は、した…

カラマーゾフ人気にひとこと言いたい−ドストエフスキーだけが全てじゃないよ

亀山郁夫さんが訳された『カラマーゾフの兄弟』(以下『カラマーゾフ』)が、えらい売れているらしいですね。いろいろな場所で、レビューなどを読むと、「これこそが人間の本質を描いた書物だ」とか「これを読んで、人生の答えが見つかった」とか、興奮気味…

『キミキス』(1)、(2)

アニメ版とは違い、絶賛されているコミックス版を読みました。正直、キツかった。一巻を読んでいる段階で、笑ってしまいました。まぁ、僕自身の年齢的なこともあるんでしょうが、こういうものに魅力を見出す時期は、もう過ぎ去っていました。ベタベタのAVが…

玉木正之とかやくみつるとか、何様なんですかね。

中日ドラゴンズが優勝しました。強かったですねぇ。巨人のリーグ優勝が決まってから、ほとんど負けなかったのではないでしょうか。例の落合監督の采配に関しては、賛否両論あるようですが、僕自身は、落合監督ならありうるだろうな、と思っていました。だか…

評価の次元−ジジェクと蓮實重彦さんについて

今、表象文化論の講義でジジェクの映画論を読んでいるのですが、非常に面白いですねぇ。マン・ツー・マンの講義なので先生とゲラゲラ笑いながら読んでおります。とはいえ、映画学をやっている人々やその専門家からは、ジジェクの映画論は忌み嫌われているよ…