カネコアツシ『SOIL』(7)

様々なことが語れそうで、まったく語れないマンガ。多くの内容が含まれていそうで、もしかするとそうでもないかもしれないマンガ。このマンガはよく分かりません。おそらくカネコアツシは、マジックワードを使うのが上手なんだと思います。「こんなに大風呂敷を広げて、絶対収拾つかんで〜」と思っていたのですが、半ば強引な展開にも、納得させられてしまっている自分がいるんですよねぇ。ウルトラポップ&スーパークレイジーとか、このマンガに付いて回るキャッチフレーズ自体が、まぁナンセンスな代物なんでね。あまり内容自体に関しては語るつもりはありませんが、面白いと思いますよ、はい。
(追記)
『SOIL』は、アメリB級映画的なジャンク(オカルト、SF、宗教、集団ヒステリーあるいはカルト、疑似科学、郊外、自傷ナルコレプシーなどなど)に満ちています。そういうのがお好きな人はどうぞ。むろん、それだけではないので、上の一覧を見て「うわぁ」とか思わないでいただきたいのですが、そういうチープなもので組み立てられながらも、ゴージャスな作品なんですよ。

SOIL 7 (BEAM COMIX)

SOIL 7 (BEAM COMIX)