カネコアツシ『SOIL』(7)
様々なことが語れそうで、まったく語れないマンガ。多くの内容が含まれていそうで、もしかするとそうでもないかもしれないマンガ。このマンガはよく分かりません。おそらくカネコアツシは、マジックワードを使うのが上手なんだと思います。「こんなに大風呂敷を広げて、絶対収拾つかんで〜」と思っていたのですが、半ば強引な展開にも、納得させられてしまっている自分がいるんですよねぇ。ウルトラポップ&スーパークレイジーとか、このマンガに付いて回るキャッチフレーズ自体が、まぁナンセンスな代物なんでね。あまり内容自体に関しては語るつもりはありませんが、面白いと思いますよ、はい。
(追記)
『SOIL』は、アメリカB級映画的なジャンク(オカルト、SF、宗教、集団ヒステリーあるいはカルト、疑似科学、郊外、自傷、ナルコレプシーなどなど)に満ちています。そういうのがお好きな人はどうぞ。むろん、それだけではないので、上の一覧を見て「うわぁ」とか思わないでいただきたいのですが、そういうチープなもので組み立てられながらも、ゴージャスな作品なんですよ。
- 作者: カネコアツシ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/05/26
- メディア: コミック
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