2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

羽生生純『アワヤケ』(4)

完結しました。まぁ、家族をテーマにした表現としては、新しいとか、画期的だとか、そういうものでもなかったですね。マンガ自体のナンセンスさにおいて、突出している部分があるとはいえ、「家族なんて虚構だ」みたいなことは、今まで散々言われてきたこと…

二十五歳

めざましテレビの「ココ調」というコーナーで、25歳についてやってました。加藤智大とサカキバラ君が、1982年生まれということで、現在25歳の人々はどんな意識で生きているのか、というのを明らかにする、という主旨のものでした。以下、そこで出たアンケー…

コミュニケーション能力

昨日の讀賣新聞で、石田衣良さんの京都女子大(?)におけるパネルディスカッションの様子が紹介されていて、石田さんはこんなことを言っていました。いわく、今の時代に必要なのはコミュニケーション能力。そのために女学生諸君はお気に入りの作家を見つけ…

Define me! Define me! Love me! I need love!的な時代

「〇型自分の説明書」というシリーズ本が売れているみたいですね。血液型による人格類型論がいつ頃出てきたのか知りませんが、こういう言説が出てくると、それに対する反応として「科学的根拠はない」と一笑に付す人、「科学的根拠はないが、暗示効果は無視…

宮台さんの反応

『現実でも一人。ネットでも一人』『みんな俺を避けている』などの書き込みから見ると、加藤容疑者は社会に居場所が見つけられない不満を強く感じている。背景には若者文化の変質があろう。 かつては人づきあいが苦手な若者たちの『もう一つの居場所』が若者…

ドラマ『ラスト・フレンズ』について

12日の放送で視聴率が20%を超えた『ラスト・フレンズ』ですが、僕も興味深く拝見しております。散漫なエントリになるとは思うのですが、僕が思うところを少し書いてみたいと思います。まず、僕が面白いと思うのは、及川宗佑という登場人物の描かれ方ですね。…

秋葉原通り魔事件はもういい

たまたま手元に新聞がたくさんあったので、昨日は秋葉原通り魔事件についてシコシコまとめてましたけども、ネットの方がよっぽど詳しい情報を、楽に集められることがわかりました。僕がこの事件を、世間並みの関心を抱きながら追っていて思ったのは、加藤智…

クローズアップ現代(スピリチュアルブームについて)のメモ

不安・孤独の受け皿としてのスピリチュアル 社会背景=競争激化、格差拡大 親・友達には相談できない 男女問わずニーズがある 今はコンサルタント的な役割を占い師やヒーラーが務めている 企業レベルでのヒーラーによるセミナーがある −−−−−−−−−−−−− (香山…

秋葉原通り魔事件まとめ

毎日新聞夕刊8面<5月29日〜31日の主な書き込み> 5月29日 友 主は何に対しても否定的。アタシもそんな主を否定していたけど、主みたいな人もありだなと思うようになった 主 何のメリットもないですよ 友 じゃアタシと今日から友達。今日は仕事終わったの? …

末次由紀『ハルコイ』、村上かつら『ラッキー Are you LUCKY?』

人間に対する信頼を一瞬取り戻しかけさせるほど強烈なマンガ。僕のようなニヒリストは同時にロマンティストでもあることを再確認しました。末次由紀さんに関しては『ちはやふる』も話題になっているようですね。僕も読みましたが、僕は『ハルコイ』の方が衝…

浅野いにお『おやすみプンプン』(3)

峯田さんの帯評にインスパイアされて、少し書きたいと思います。峯田さんは「このマンガは子供の視点から描かれたマンガで・・・」ということを書かれていますが、僕も『おやすみプンプン(以下プンプン)』については、パースペクティヴに対する注意が必要だ、…

ドストエフスキーという小さな産業

斎藤某、というのはひどいね。コミュニケーション力、退屈力、コメント力、段取り力、発想力、教育力、読書力、眼力etc. 力々のオンパレードですわ。そういった全ての力は、ドストエフスキーやゲーテ、フロイト、そういった人たちの著作を読み、三色ボールペ…