得楽園−『キミキス』(1)、(2)
ファミ通文庫の『キミキス』(1)、(2)を読みました。パラダイスですねぇ。相原の鈍感かつデリカシーのない態度で、摩央姉ちゃんをがっかりさせる場面は、胸がぎゅーっと締め付けられる思いがしますが、やっぱり恋愛のことだけ−あるいはヒロインのことだけ−考えていれば良い、という虚構世界は、誰が何と言おうと、パラダイスなんだと思います。
まぁ、天使のような友人である柊を除けば、事実上の男が主人公だけで、そしてかくも魅力的な女の子がたくさんたくさんいるわけですから、『キミキス』をパラダイスといわずして、何をパラダイスといわん、ですよ。個人的な話をすれば、スーパーブラコンである菜々ちゃんとのやり取りにはついていけない部分はあるのですが、これはトゥルーラブストーリー&キミキススタッフの業の深さですから(笑)仕方がありません。
でも、このノベライズの続刊は期待できそうにないですね。放映中のアニメ版から、多くの人が流れてきて、ゲームの売り上げが倍増、ノベライズも売れ始めた、ということがない限り、難しいと思います。伝家の宝刀である、二見さんを使ってしまっていますからねぇ。まだ彼女と星乃さんだけなので、他のヒロインのも読んでみたいのですが、おそらく無理でしょう。残念なことです*1。
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*1:少なくとも、摩央姉ちゃん編は出すべきだと思うのですが