沢田璃未の変身

ここんとこ、『トゥルーラブストーリー』(以下『TLS』)と『キミキス』に関するエントリーしかしてないですね。もしかすると、うんざりされている方もいらっしゃるかもしれませんが、このエントリーをもって、しばらくは封印しようと考えておりますので、今回だけお付き合い下さい。
『TLS2』の1学期に沢田璃未という女の子がいるのですが、今から考えると、この沢田さんは『TLS2』から『キミキス』へと至る流れにおける、キーウーマンだったのだなぁ、と改めて思います。というのは、彼女と『キミキス』の星乃さん、二見さんには、重なり合う部分があるからです。
沢田さんは、父親の仕事の都合による転校が多く、毎度の別れがつらいために、人と親しくなることを極力避けようとします。そのため、出会ってから間もない頃の沢田さんの態度は、ホントそっけないです。「一緒に帰ろう」と誘っても、「冗談はやめてくれる?」と返されたりします。しかしながら、主人公(つまりプレイヤー)は、猫に自分の弁当をあげたり、おばあさんの手を引いて信号を渡る彼女の姿を見て、沢田さんが無理をしていることに気づき、何度も(しつこく)コンタクトを取ります。徐々に沢田さんは主人公を信頼し始め、その信頼が恋愛感情に発展し、ハッピーエンドを迎えるというわけです。
キミキス』ファンの方なら、もうお分かりでしょう。キーワードは「転校」と「人を寄せつけない態度」です。前者は星乃さんに、後者は二見さんに、継承されていますね。星乃さんも、自身の転校経験から(とはいっても、ほとんどそれは彼女の引っ込み思案に由来するものですが)、周囲とのコミュニケーションが上手く取れなくなっていますし、二見さんは、その強すぎる個性ゆえに、周りが極端に敬遠することもあって、人を寄せつけなくなってます。
このように、コードと言えばいいのか、属性と言えばいいのかわかりませんが、そういうものが沢田さんから星乃さん、二見さんに引き継がれているのが分かります。沢田さんの「あなた変ってるわね」という言葉は、二見さんの「変な人ね、相原は」という言葉へと転じるわけです。
まぁ、こういうことをいい始めるときりがないんですけどね。摩央姉ちゃんは、『TLS』の天野みどりや『TLS2』の森下茜と似通った部分がありますし(「幼なじみ」ということでいえば『TLS』の広瀬のぞみ、『TLS2』の七瀬かすみですが)、咲野さんは『TLS』の後藤育美から来ていると思われます。まぁ菜々ちゃんはスタッフの妄想爆発といったところですが(笑)『TLS』のみさき、『TLS2』の君子ではまだまだ抑制していた部分があったんですねぇ、とこういうことを考えていると楽しいわけです。
嗚呼、こういうことを考えていると、歯止めがきかなくなってきた。星乃さんについて語るときに、『TLS2』の中里佳織を外すのはファンとしてダメかもしれません。二見さんのドジっ娘的な部分は『TLS2』の深山早苗?・・・スタッフは上手くやりましたねぇ。
キモさもここに極まれり、といったエントリーですが、仕方がありません。好きなんだから。まぁでも、冒頭でも述べたように『TLS』、『キミキス』関連のエントリーはしばらく自主規制です。制作スタッフが新たな快作をリリースした暁には、またひとり盛り上がりたいと思います。これからしばらくは硬派な感じで頑張っていきます。