ドストエフスキーパラレル

コンスタンチン・モチューリスキーの『評伝ドストエフスキー』を読んでいたら、興味深い部分があった。ドストエフスキーが『虐げられ辱められた人々』を雑誌に掲載した後の批評家達の反応の箇所。 ドブロリューボフ自身、この作品を「美的批評の対象にもなり…

フッ

春菜さん・・・お茶目だな。

『true tears』終了

『true tears』終わりましたね。初めから終わりまで、楽しませていただきました。お話も面白かったのですが、海沿いの街、というロケーションが良かったですね。風のザワザワが素敵でした。『キミキス pure rouge』もそうでしたが、男が見ていて「うっ」とな…

Sonic Youth関連

今、Steve Chickによって書かれたSoinc Youthのバイオグラフィーを読んでいます。まだ50ページくらいしか読めていませんが、文化史的(当時のNYシーンのことなど)なことから、メンバーの個人史(サーストンとキムの初めてのチュウなど)まで、結構、興味深…

『キミキス pure rouge』終了

いや〜、終わりましたねぇ。実に素晴らしかった。「恋愛」の身も蓋もない感じを描き切った作品である、と言えるのではないでしょうか。どんなに頑張っても、無理なものは無理だ、ということがよく分かりました。まぁ、実際、そうでしょうからねぇ。好感度の…

反省すること/反省を口にすること

最近、二人以上を死に至らしめた殺人犯の判決が立て続けに下りました。松村恭造と畠山鈴香ですね。前者には死刑判決が下り、後者には無期懲役が求刑されました。僕はこの事件に関して、はじめから興味を持っていたわけではありませんが、こういうのを見ると…

GO!GO!7188のカバーアルバムについて少しだけ語る

『虎の穴2』のことですが、とうとう収録曲が発表されましたね。僕ははじめの方からヴライアンの方々の予想掲示板を見ていたのですが、発表された収録曲を見て、ヴライアンの皆さんは肩透かしを食らったのではないでしょうか。というのも、アニソンや最近の曲…

第12回手塚治虫文化賞について少しだけ語る

僕はどのマンガが受賞しようと構わないのですが、ノミネートされており、かつ既読の作品について少し書きたいと思います。ちなみに僕が読んでいる(あるいは読んでいた)のは、『海街diary』、『海獣の子供』、『ハチワンダイバー』、『NANA』、『レッド』、…

ゴーゴリ、ドストエフスキー、あるいはルソー

亀山先生が『悪霊』論で書かれていたと思うんですけども、ドストエフスキーとルソーの考え方には似ている面があるらしいですね。そういった見方については、もちろん、反対する方々もいらっしゃるわけなんですが、そこにゴーゴリを挟んでやるととても面白い…

漫画に関する個人的基準

歳を喰ってくると、自分の許容範囲がどんどん狭まってくるのが分かります。人に関しては寛容になってきていると思うのですが、趣味的なものに関しては、どんどん不寛容になってきているようです。今回は漫画に関して思うところを少し書きたいと思います。 絵…

今年も・・・

体育館裏あるいは校舎裏に呼び出されることはなかった。ってこういう発想をしていること自体、自分がいかにバレンタインというものと遠い存在なのか分かるな。へへッ!

キミキス pure rouge(#18 rainy blue)−ネタバレ・妄想含みます

このシリーズに関する僕の見解は甘く、幼稚だったようです。アニメ版『キミキス』における恋愛とは、とてもビターなものでありました。僕は初期のカップリング、つまり「水沢−甲斐」、「星乃−真田」、「二見−相原」という三組が、いろいろありながらも「めで…

鈴木先生について・・・語る

蓮實重彦さんが、インタビューの中で、「反復する顔、しない顔」というようなことをおっしゃっていて、映画の中には覚えておかなければならない顔とそうでない顔があるらしいんですね。詳しくはflowerwild.net - 蓮實重彦インタビュー──リアルタイム批評の…

true tears

アニメ版の『true tears(以下tt)』はとても良いですね。僕が調べたところによると*1、『トゥルーラブストーリー(以下TLS)』制作スタッフには、TLS以後、二つの流れがあって、一方はリアリズム方面(=『キミキス』)へ、もう一方はファンタジー方面(=…

キミキス pure rouge(#17 her answer)

Amazonレビューなどを見ても、このアニメに関する評価が劇的に変化した、ということはないようです。僕自身は、第13話あたりから評価を180度変えました。このアニメ版は、すごく良いと思うんです。やはり「甲斐→水沢→真田⇔星乃」、「二見⇔相原←咲野」という…

池澤春菜さんのブログ

僕は基本的に、芸能人が書いたブログを読みません。そのことについて、様々な芸能人ブログをディスりながら、エントリーを書いていたのですが、愉快なものにはならなかったので、消しました。代わりに、僕が素晴らしいと思う芸能人ブログを賞賛したいと思い…

キミキス pure rouge(#16 stand in)

最近の展開を観ていると、これは非常によく練られたシリーズではないのか、とつくづく思います。タイムループものとして、各女性キャラクター毎のチャプターを作ることもできたとは思いますが、僕にとっては、こういうやり方のほうが好感が持てます。難易度…

小玉ユキ『マンゴーの涙 小玉ユキ短編集1』

早速買ってきて読みました。相変わらず、才気爆発という感じで、実に素晴らしいです。僕は小玉さんの作品に、岡崎京子的な匂いを感じるんです。現実を突き詰めて描くこともできるし、純粋なメルヘンに飛ぶこともできる。その中間だって描ける。いずれにせよ…

中村光『聖☆おにいさん』(1)

話題になっているらしいので買ってきて、読みました。読んでいるうちにツボにはまってきて、何度も爆笑してしまいました。勇気のある方は、電車の中でお読み下さい。聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)作者: 中村光出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/01/23…

嫉妬云々

昨日の『京都迷宮案内』は非常に面白い話でした。内容はhttp://www.tv-asahi.co.jp/meikyu/を参照して欲しいのですが、男の嫉妬、あるいは、男の悲しみに関する、妙にリアリティーのある話でしたね。「出世頭/不自由」な河辺専務が、「出世とは無縁/自由」…

滋養としてのアニソン−youtubeは素晴らしい

今更ながら、アニソンって素晴らしいですね。最近のアニメのテーマソングは、いわゆるアニソン歌手だけが唄うものではなくなっているようですが、今アニメを観ている子供たちも、20年後に聴きなおして懐かしがったりするのでしょうか。そうだったら良いです…

キミキス pure rouge(#15 now's the time)

いや〜、素晴らしいですねぇ。悪趣味なことを言うようですが、摩央姉ちゃん、咲野さん、二見さんといったメインキャラクターの胸のチクチク感が増すにつれて、面白くなってます。摩央姉ちゃん、咲野さんに関して言えば、ゲーム版よりも魅力的に描かれている…

ドラマとか・・・

まぁ、新ドラマが続々と始まり、例の如く、暇潰しに観ているわけですけど、もうドラマに関するエントリーはいいかなって思ってます。ショックを受けるほどすごいものは、あまりありませんから。『相棒』は相変わらず良いし、新しく始まったものも、そこそこ…

岩本ナオ『町でうわさの天狗の子』(1)、『Yesterday, Yes a day』

岩本ナオさんの作品、『Yesterday, Yes a day』(以下『イエス』)と『町でうわさの天狗の子』(以下『天狗』)を読みました。『スケルトンインザクローゼット』(以下『スケルトン』)は一度読んですぐに「すごい!」と思ったのですが、『スケルトン』と比…

キミキス pure rouge(#14 summer holidays)

うん、今回も面白い話でした。女性が脚本を書いている回は、女性心理の描写がきめ細やかで良いですね。僕自身、ゲーム版とは別物として、アニメ版を楽しむことができるようになってきたようです。栗生さんなんて、もはやオープニングムーヴィーにしか出てき…

武富健治『鈴木先生』(4)

『鈴木先生』は、相変わらずすごいです。中でもこの4巻は、一番テンションの高い巻になっているのではないでしょうか。僕はやはり、鈴木先生が生徒を指導する場面が一番好きです。まぁでも、生理的嫌悪感を持つ人たちもいるでしょうね。かなりデリケートな話…

岩本ナオ『スケルトンインザクローゼット』

今更ながら、世の中にはすごいマンガを描く人がいるもんですねぇ。こういった少女マンガと比べると、関係性を取り扱った少年・青年マンガの、何と閉鎖的で貧困なことか。恋愛を取り扱った少年・青年マンガとなると、ほとんどがハーレム幻想の具現化ですから…

小玉ユキ『光の海』、『羽衣ミシン』

今学期の授業が終了し、ひと段落したので、帰りに少女マンガを二冊ほど買ってきました。以前から気になっていた小玉ユキさんの作品、『光の海』と『羽衣ミシン』です・・・実に、素晴らしい。義務から解放されて少女マンガの世界に没頭できる、というのは幸…

交渉人(第1回)

大筋は「理想主義VS現実主義」というベタな対立構図。それゆえ、面白くない。だがしかし、ディテールは面白い。城田優のアンソニー・ホプキンス!姜暢雄のジョニー・デップ!

アンバランスなKISSをして

今日は駅の地下階段で、キスをしているカポーを見た。剥き出しの愛(あるいは欲望)を見せつけられた僕の中に、どす黒い感情(=タママ二等兵)が芽生え、「嫉妬ー、嫉妬ー」と叫んだ。そんな気持ちを抱えたまま、帰宅。youtubeで、高橋ひろの「アンバランス…