true tears

アニメ版の『true tears(以下tt)』はとても良いですね。僕が調べたところによると*1、『トゥルーラブストーリー(以下TLS)』制作スタッフには、TLS以後、二つの流れがあって、一方はリアリズム方面(=『キミキス』)へ、もう一方はファンタジー方面(=『tt』、『空を飛ぶ3つの方法(以下そらみつ)』)へと分岐したそうですが、僕は前者が好きで、後者は嫌いなんです。これは根本的に相容れない流派の違いであって、「未プレイなのに文句言うな。そらみつなんて発売前じゃないか」というご指摘はごもっともですが、受け付けないものは受け付けないんで仕方がない。リアリズム重視派としては、髪色が黒、あるいは茶系統以外は受け付けないし、制服に関しても『そらみつ』は許せるとしても、『tt』は許せん、ということになります。『そらみつ』の制服は許せる、と書きましたが、物理的法則を無視したリボンはいただけません。まぁ、自分自身の「こだわり」ポイントをマッピングすると、そういうことになります。完全に趣味の問題です。個人的嗜好の問題です。
さんざんゲーム版の『tt』を貶しましたが、冒頭でも述べたように、アニメ版の『tt』は良いです。まぁ、瞳の色が少しリアルじゃなかったりするんですが、あらゆる箇所でリアリズム方向への引き戻しが見られます。髪色もそうですし、制服デザインもそうです。そして何より、舞台設定が素晴らしい。ノスタルジーへ誘う、という点で、やはりアニメ版『tt』は『TLS』的と言えるでしょう。主人公が住む古めかしい家、今川焼きのお店「あいちゃん」(看板娘萌え!≒風間こだち!)、放課後の浜辺、堤防、実に素晴らしい。もちろん、話としてはファンタジーの要素を含むのですが、それと同時に、等身大の高校生のお話としても見応えがある。
それにしても、アニメ内部の女の子の髪は、なぜあんなにも美しくなびくのでしょうか。現実ならボワッサーとなるところです。このことは、「リアリズムもほどほどに」という今後の教訓にしたいと思います。

*1:間違ってたらゴメンナサイ。