キミキス pure rouge(#17 her answer)

Amazonレビューなどを見ても、このアニメに関する評価が劇的に変化した、ということはないようです。僕自身は、第13話あたりから評価を180度変えました。このアニメ版は、すごく良いと思うんです。やはり「甲斐→水沢→真田⇔星乃」、「二見⇔相原←咲野」というような、ゲーム版よりも複雑化した人間関係が肝です。まぁ、アニメと言ってもフィクションですから、恋愛とは何ぞや、というような真面目な話をすることもないのですが、現実の恋愛関係においては、自信がなくて一歩踏み出せなかったり、相手の気持ちを実際よりもネガティヴに忖度してしまったり(相原)、自分の正直な想いを断ち切ろうとしたり、でもやっぱりできなかったり(水沢)、相手の好意が自分に向けられたものでないことを痛感したり(水沢、咲野)、無意識に人を傷つけてしまったり(真田)、といったようなことがあるわけです。恋愛とはスウィートなだけではなく、スパイシー(サワーの方が良いですかね?)でもありますから。殊にそういうスパイシー(サワー)な部分が、このアニメ版においては、うまく表現されていると思うんですね。年寄りの僕としては、そこを評価したいわけです。