Define me! Define me! Love me! I need love!的な時代

「〇型自分の説明書」というシリーズ本が売れているみたいですね。血液型による人格類型論がいつ頃出てきたのか知りませんが、こういう言説が出てくると、それに対する反応として「科学的根拠はない」と一笑に付す人、「科学的根拠はないが、暗示効果は無視できない」と比較的真面目に受け取る人、「へぇ〜そうなんだぁ」とベタに受け取る人、「ふ〜ん。なるほどね」とネタとして楽しむ人、様々だと思います。「私を定義して!」みたいな欲望は、結構普遍的なものなのかも知れませんね。その欲望を満たす機能を果たすのが、あるいは精神分析であり、あるいは脳科学であり、スピリチュアルであり、血液型なのかも知れません。室井佑月さんは血液型診断について、ネタとして楽しめば良いとしたうえで、こんなことを書いてましたよ。「私の周りにはなぜかB型の人が多いんです。父親とか、息子とか・・・(以下略)」。僕自身としては、血液型診断についてどうこう言う前に、メンデルの業績に敬意を払った方がいいと思いました。ちゃんちゃん。