個人的総括2007

オールザッツの土肥ポン太(=やしきたかじんのモノマネ)には笑いました。ネタ組みはみんな実験作をぶつけてきますね。毎年思うことですが、オールザッツは客が悪いです。なんで灘儀さんがスベッてる感じになってたんでしょう。若手の中の若手が争うほとんどハラスメントにも近い1分ネタ合戦ですけど、お笑いの中でもウェルメイド化が起こってるみたいですね。みんなそこそこ面白くて芸達者な人が増えてきているように思いました。だからといって、スーパースターが現れるわけではないのでしょうけどね。昔は直視できないほど酷かったもんなぁ。まぁ、いいや。
2007年も終わりですけど、何かありましたか?個人的には今年ほど何もなかった年もなかったんですけどねぇ。音楽に関して言うと、今年は新譜を5枚程度しか買いませんでした。100枚位買っていた年もあったんですけどね。買った新譜でも聴いたのは『569』、『trees outside the academy』、『Dawn praise the world』だけで、その他はほとんど聴いてません。その代わり、昔のアルバムを聴きなおしたり、youtubeでライブ映像を眺めたりしていました。ナンバーガールのスクールガール2部作(『SCHOOL GIRL BYE BYE』、『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』)とかを主に聴きなおしたりしていましたよ。今聴いているのは『イロハ』ですが。
映画もほとんど観ていませんねぇ。新譜を買わなかったり、映画を観なかったり、というこの辺の事情は、もろ経済事情と関連していると思います。平たく言えば「お金がない」ということです。映画論をしている人達は、年間600本ほど観るらしいです。お金があって、かつマメじゃないと、映画論はできません。そういうことで、映画は観ていません。
本もあまり読めていないのですが、今年は『カラマーゾフの兄弟』がベストセラーになりましたね。僕も読みました。ただ、亀山訳をそこまで崇め奉る必要はないと思いましたけどね。ある文芸批評で、「ほとんど憑依にも近いような訳業」みたいな褒め言葉がありましたが、その人はきちんと原典にあたったんでしょうか。あたってないでしょうねぇ。僕としては、文字が大きくて読みやすくなったことがベストセラーの一因だったように思います。新潮社が原卓也訳をそのまま5分冊にしても、そこそこ売れたんじゃないでしょうか。当時のペテルブルグの状況と日本の現状の近似性がヒットの要因だ、みたいなことを亀山さんがおっしゃってますが、僕は基本的にそういう言い方が嫌いです。正確じゃないですからねぇ。
カラマーゾフの話は切り上げるとして、その他出版関連のトピックと言えばドゥルーズの著作の文庫化がなされたことですかね。昨年はフーコーでした。河出文庫ちくま文庫も高価ですが、学生が何とか入手できる値段で、こういった著作が出版されるのはいいことだと思います。大学人も軽々しくパクッたりできなくなりますから。学問人が「巨人の肩の上に乗る」のは当然ですが、「虎の威を借る狐」タイプの学問人が多いですからね。別にそれは、日本に限ったことじゃないと思いますが。
ここまで書くと、マンガやドラマについても語りたくなりますが、長々と語ってきたので、軽めにまとめたいと思います。個人的には、マンガは例年通りという印象です。テレビドラマに関して言うと、今年もマンガの実写化が多かったと思いますが、次のクールはマンガ実写化一辺倒という感じではないみたいですよ。これはマンガ実写化の流れが、ひと段落したと考えても良いのでしょうか。どうなんでしょうねぇ。まぁ僕は、どちらでも良いです。面白ければ。なんか来年のことを語ってますね。
僕は毎年、年明けに1年の具体的・抽象的な目標を立てるのですが、そんなことはもうやめようと思います。意味ないですから。その目標のひとつとして覚えているものなんてありませんし、状況や気持ちも変りますしね。ただ、ソニック・ユースバイオグラフィーが何冊か出版されるみたいなので、時間を見つけて読みたいです。具体的なものとしては、それくらいですね。抽象的なテーマを挙げるとすれば、「管理」でしょうか。今年がダルダルすぎましたから。とはいえ、こんな反省も1月中旬には忘れてますよ、きっと。最後になりましたが、当ブログをご贔屓にしてくださったみなさん、ありがとうございました。2008年もどうぞよろしくお願いいたします。

それでは失礼しますね。