キミキス pure rouge（＃09 water girls）

何だかよく分からない展開になってきましたねぇ。光一・摩央関係確認という感じの回で、ほとんど進展はなかったような気がします。次回は甲斐・光一のバッティングがあるみたいですけど。筋とは全く関係ありませんが、はじめの方に少し出てきた栗生さんが、なぜかとてもカワイかったのが、印象的でした。栗生さんに関しては、ほとんどパセリ的な扱いを受けているので、スタッフの温情で、ファンのためにカワイく描いてくれたのかも知れません。
前回、祇条さんも恋愛関係に絡んでくるに違いない、みたいな予測を立てましたが、今回を観ると、その予測はほとんど信頼のおけないものになってしまいました。やはり、「水沢-甲斐」、「星乃-光一」、「二見-一輝」という基本ラインは崩さないような感じがあります。先述したように、「甲斐-水沢-光一」の三者関係には少し緊張感が漂いはじめていますが。
それにしても、アニメ版スタッフは二見さんをどうしたいのでしょう。回が進むごとに微妙な感じになってきています。今回は水泳大会、ということで、彼女の運動音痴ぶりが見られるかと、期待していたのですが、肩透かしをくらいました。そこまで、禁欲的に使わなくても･･･という気がしてしまいますねぇ。ゲーム版の話をすると、二見さんの美術音痴エピソード後の「またね」がサイコーだったんで、その再現を観てみたい気持ちがあるのですが、それをアニメ版スタッフに期待するのは難しいかも知れません。残念ながら、二見さんのポテンシャリティーは消尽されないまま、終わってしまうのかも知れませんね。「二見さん＝味音痴」という側面から描かないと、里中の出番がないので、そうしているのでしょうか。もうそろそろ、次の音痴を期待したいです。
二見さんに関する根本的な話をすれば、二見さんのナカヨシルートにおける肝は、「自分だけが彼女の可愛らしい部分（＝勉強以外皆音痴）を知っているが･･･それで良いのか」という葛藤から、二見さんに対して「皆にもっとありのままの自分を見せてみれば」と提案し、二見さんがプレイヤー以外との人間関係を形成するに至る流れにあると思うのですが、もはや味音痴は皆の知るところとなり、既に閉鎖的な二者関係からは逸脱しています。二見さんの描き方に関しては、僕もフラストレーションが溜まっております。とはいえ、一縷の望みを持って観続けることに、変わりはありませんが。