本が安いなんて、誰が言った?

カフカをやりながらも、ベンヤミンカフカ論をまだ読んでいない、という体たらくなので、思い切って、カフカに関連するベンヤミンの著書を購入してきた。あと、粉川哲夫さんも読まなきゃいかんので、『複製技術時代の芸術作品』が所収されたものと、多木浩二さんの『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』も買ってきた。正直言って痛い。財布の口をアロンアルファで塞がねばならない勢い。4冊の文庫本でほとんど6000円ですよ。まぁ、ちくま学芸文庫岩波現代文庫は高いですからね(あと講談社文芸文庫も)。貴重な本が多いのも事実ですが。まぁ、貧乏になったというのが一番の原因なんですけどね。学部生時代は普通にベイトソンの『精神の生態学』とかをレジに持っていけてましたから。僕の知的好奇心(あるいは経済力)も落ちぶれたもんです。古本屋をうまく回れば、もっと安く買えるのかも知れませんが、古本屋では、定価以上のものしか買ったことがないんですよね。ホントうまく値段を付けてますよ。まぁでも、この先こんなに集中して本を読めることもないでしょうし、こんな豊かな時間を過ごせることもないでしょう。少々のことを我慢して、励むしかありませんね。