大学に火燵を!

日本における冬の屋内風景といえば、火燵に蜜柑というものが定番になっていると思う。事実、足元がポカポカし、空腹や喉の渇きを癒してくれる蜜柑があり、面白いバラエティー特番でもしていれば、すなわちそこはパラダイスといった趣になる。さらに窓の外を見れば、そこは一面の雪景色、といった風情になると、矢沢永吉でなくとも「時間よとまれ」と呟いてしまうことだろう。
しかしながら、雪景色、バラエティー番組、蜜柑などがなくとも、火燵には人をその場に引き止めておく、何とも言えない魔力がある。別に何をするわけでなくても、火燵に入ってじっとしているだけで、人はほっこりと落ち着いた気分になれる。たまに睡魔に襲われてウトウトするのも良い。
大学に行くと、いつも思うのが、「なぜ大学には火燵がないのか」ということだ。大学に火燵があれば、学生達はそれに入って、ずっと居座り続けるだろうに。そして背後に本棚でも置いといてやれば、暇つぶしに何冊かの本を開こうとするだろうに。まぁ、僕が入りたいだけですけどね。勉強道具と火燵だけの部屋っていうのはなかなかないですから。